留学やワーホリで海外に行く人の中には、日本でも一人暮らしをしたことがないという人もいると思います。
初めての海外で知り合いもいないのに、いきなり1人で生活するなんて心細くて不安ですよね。
そんな時に候補にあがってくるのはシェアハウスではないでしょうか。
シェアハウスだと友達もできるし、わからないことがあればすぐに聞けるし、何より安いんでしょ?
と多くの方が考えると思います。
その通りです。
私もワーホリでオーストラリアに行った時に、家賃の安さに惹かれてシェアハウスに住むことを決めましたが、色々な国の友達ができたし視野も広がりました。
しかし、良いことばかりでもありません。
どこにでも自分のことしか考えていない人はいますし、協調性のない人もいます。
色々な国の人がいるので、文化の違いなどもあります。
ここではオーストラリアでの経験を基に、私が良いと思ったところと、良くないと思ったところについてお話ししていきたいと思います。
シェアハウスのメリット
まずはメリットから。
友達が増える
先ほども言いましたが、シェアハウスに住んでいると自然と色々な人と知り合うことができます。
シティーでミニマムステイ(最低限住まなければいけない期間)が短い家だと、出入りが激しくなるので短期間で仲良くなれるかどうかは自分次第ですが、それ以外の家だと数ヶ月から数年住み続けている人もいるので、一緒に生活していく中でだんだんと仲良くなれます。
私はシティーのミニマムステイが短くて学生が多いアパートメントに住んでいたことがあるのですが、そこの人たちはみんなアクティブだったので、初日から飲みに誘ってくれたり、遊びに行く約束をしたりと、すぐに打ち解けることができました。
今でもたまにお互いのインスタのストーリーズを見ては、メッセージを送りあったりしています。(笑)
オーストラリアは公園やビーチにバーベキューができるスペースがあるので、夏はかなりの頻度で海に行っていました。
バーベキューが嫌いな人はそうそういないので、みんなで遊びにいきたいけどどこに行けばいいかわからない時は、とりあえずBBQです!
トングと調味料だけ家から持って行き、ビーチの近くのスーパーで必要なもの買えばいいので、気軽に楽しめます。
家賃が安い
やっぱり1番は家賃の安さです。
オーストラリアは物価が高いので、できるだけ家賃を抑えて食費や生活費にまわしたいところです。
日本のようにワンルームマンションをあまり見かけないので、マンションの一室全てを借りたりするのにはいくらかかるかわからないのですが、シティーの場合、オウンルーム(1人部屋)に住むだけでも安くて月8万円〜10万円かかります。
しかしシェアハウス(2人部屋or4人部屋)なら、月4,5万円くらいで住むことができます。
家具も揃っているし、キッチン用品なども共同で使えるようになっている所がほとんどなので、初期費用もかかりません。
ルームメイトと一緒にまとめ買いをすることで安く買えたり、調味料をシェアしたりと出費を抑えることもできます。
アルコール類はまとめて買ってみんなで割った方が断然お得ですし、みんなでスーパーやレストランの情報を交換して、そこに行くのも楽しいですよ。
英語力が上がる
これは日本人がいないか少ない家の場合ですが、確実に英語力は上がります。
海外で生活したら自然と英語は身につくだろうと思っていませんか?
そんなことはありません。
もちろん留学で行く人は学校で勉強するだろうし、仕事で行く人はビジネスで英語を使うので身につくと思います。
ただ、ワーホリで行った人はどうでしょう?
ワーホリは特に学校に行く必要もないし、お金があれば働く必要もありません。
海外の生活を楽しみたいだけでなんの目的もなく過ごしていても、英語は身につかないんです。
今の時代、スーパーは自動レジに行けば会話をすることもありませんし、何か買いたいものがあっても店員さんに写真を見せれば探してくれるでしょう。
正直、英語が話せなくても全然生活できてしまうんです。
実際「Hello」しか英語を知らない中国人のルームメイトがいましたが、Uber Eatsでお金を稼いで、私たちとは翻訳機を通して会話をしていました。
そんな人もいるくらいです。
英語を学びに海外に行くわけではない人もいると思いますし、なんなら私もそうでした。
私は当時、毎日が同じことの繰り返しのように思えてすごく退屈で、そんな生活を変えたくてオーストラリアに行ったわけですが、英語を学ぶモチベーションは全くありませんでした。
だから英語を勉強しろとは言いません。
でもせっかく海外に行くのなら、シェアハウスに住んで少しでも英語に触れる生活をして欲しいと思います。
もちろん英語力を上げたい人は、日本人がいないか少ない家を探して住んでみてください。
英語でコミュニケーションをとるしかないので、自然と英語が聞き取れたり、日常会話で良く使われるフレーズを知ることができます。
ただ、現地の人がいるシェアハウスはなかなかないので、現地の発音を学びたい人は学校に通うか、バーやパブで友だちを探す方がいいと思います。
知識や視野が広がる
シェアハウスは他人と生活を共にするわけですから、自分のことばかり考えていてはうまくいきません。
その上、文化や生活スタイルの違う他の国の人たちとの生活となると、意見が合わないことや思い違いをしてしまっていることもよくあります。
そういう時は、『自分の国ではこうだからこうするべき』と自分の考えを押し付けるのではなく、『私は普段こうしているけど、みんなはどう?』というようにみんなの意見も聞きましょう。
そうすることで、オーストラリアだけでなく他の国の文化を知ることができるし、相手のバックグラウンドを知ればその人をより深く知ることができます。
自分とは違う考えを持った人たちとの生活は、刺激的で新鮮です。
様々な価値観に触れることで自然と視野が広がり、柔軟な考え方をすることができたり、小さなことでいちいち腹を立てたりしなくなります。
世の中にはこんな人もいるんだと思えるようになれたら素敵だと思いませんか?
シェアハウスのデメリット
続いてデメリットについてお話しします。
自分だけの時間が作りづらい
これはデメリットでもありメリットでもあると思うのですが、なかなか家に自分1人という状況にはなりません。
オーストラリアの安いシェアハウスは、基本2人部屋か4人部屋なのですが、朝から晩までずっと誰かが家にいる日なんてザラにあるし、ルームメイトが一日中家にいると必然的に1人になることはできません。
1人になりたいときは家を出て、静かで人の少ないところに行くしかありません。
騒がしい
これは学生が多いアパートメントでよくあるのですが、午後から授業の人たちは夜遅くまで家で騒いでいたりします。
自分も学生だったり、夜遅くまで起きていたいという人はいいのですが、朝早くから仕事に行く人や夜は静かに過ごしたいという人には向いていないかも知れません。
金曜や土曜の夜は街も騒がしく、他の部屋も大音量で音楽をかけたりしていることもあり、週末は特にうるさいです。
ただこれは立地やルームメイト、オーナーの方針によってかなり左右されるので、シェアハウスはどこも騒がしいというわけではありません。
物がなくなる
これはあるあるなのかどうかよくわからないのですが、物がなくなることもあります。
特にキッチンに置いている調味料や冷蔵庫の中のものは間違って使ってしまった場合もあるのでしょうが、買ったばかりの卵やドリンクが減っていたり、パンがなくなっていたり、自分用に買ったお皿がなくなり数日後に共同のとことで見つかったり、というのは日常茶飯事で、折り畳み傘や石鹸など1年間で色々な物を失くしています。
食べ物系が多いだけに、盗まれたというよりは間違って使ってしまったのかなと思うのですが、海外ではなかなか折り畳み傘は買えないし売っていても高いのでなくなった時はショックでした。
共同スペースに置く時に名前を書くのはマストですが、それでもなくなることはありますので、気をつけてください。
ルームメイトに聞いてみると、ある人が入居してから物がなくなるようになったということもあるので、最近よくなくなるなという時は相談してみるのもありだと思います。
最後に
いかがだったでしょうか。
メリットやデメリットは他にもたくさんあるのですが、今回はこのくらいにしておきます。
シェアハウスもオーナーによってかなり差があるので、自分にあった家が見つかると良いですね。
こちらではシェアハウスを探す時の注意点もまとめているので、良ければ参考にしてみてください。
コメント